一般社団法人ぎふ地球環境塾

活動レポート

2024.7.13 『自然環境の保全~生き物たちはとってもフクザツナ関係でつながっている』

岐阜大学の伊藤健吾先生にお越しいただきました。

今年も暑い日でしたが、会場の海津市平田町(日本環境管理センター横)の川や輪之内町の川でザリガニやカエルなど色々な生き物を捕まえてきてくださいました!

みんなで水槽を囲んで、川の生き物について教えていただきました。

 

そしてとっても怖いお話ですが・・・・ハリガネムシという寄生虫のお話。

まずハリガネムシは水中で産卵して、カゲロウなどの昆虫に食べられてカゲロウの体内に入り込みます。

カゲロウのお腹の中に忍び込んだハリガネムシはじっと待っています。

何を・・・カゲロウが、カマドウマに食べられるのを・・・・!

カゲロウがカマドウマに食べられると、こんどはカマドウマを操って川に飛び込ませます。

川に入るとハリガネムシはすぐにカマドウマのおなかから出て、水中で産卵するそうです。

では川に飛び込んだカマドウマは・・・というと、川に生きる魚が食べるんですね。

魚はカマドウマをお腹いっぱい食べることができるので、他の水生昆虫をたべない。

おかげで生き残った水生昆虫は、水中の藻を食べるから川の水が汚れない。

だから川の生態系が守られる。

 

先生はおっしゃいました。

ハリガネムシがいなくなっても私たちは誰も困らないけど、ハリガネムシがいなくなると河川の生態系に及ぼす影響はとても大きい。

生物はとってもフクザツナ関係でつながっている、

日ごろから環境Watcherになって自然の小さな変化を見落とさないことがとても大切です。